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ブラウンノーズ(BROWN NOSE)って何?

cultural-defferences異文化理解
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ブラウンノーズ(BROWN NOSE)って言葉しっていますか?

ビジネスクラスをとっていた時にクラスメートから言われ知った言葉です。悲しかったけど、結果的にはとても有意義な異文化体験で、今グローバル化されたビジネスを考えるときのヒントになる出来事でした。

今日はそのお話をしますね。

それでは。

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ブラウンノーズを知ることになった出来事

私がこの言葉を知ることになったのは、インターンシップに挑戦するため語学学校のビジネスクラスをとっていた時です。

そのクラスは、3ヵ月後にインターンシップで働くためのクラスで、面接の対策や、欧米の会社で働くための基礎知識や、どんな職種に就いたとしても実践で業務ができるように幅広く網羅された題材をあつかったものでした。

私にとっては内容はとても勉強になるもので、どの授業も楽しんで受けていました。

例えば グループ分けされて仲間と一緒に何か想像のプロダクトを売るという想定で商品作成のヒントを得るために英語で街角でインタビューをするとか、その想定した商品の中でどの商品を市場に売り出すかをきめるため英語でプレゼンをするとか、授業中にそれぞれが与えられたニュース記事を読んで、その要約を英語で伝え他のクラスメートに理解してもらう等です。

どの授業も今までやったことがないことばかりで、ワクワクと同時に出来るかなぁと不安もマックスでしたが一つ一つクラスメートと乗り越えていく事にやりがいを感じ楽しんでいました。

そのクラスの中では、先生がこれをやりましょうというと私は『ザ日本人という感じで「はい」』と答えていました。その頃の日本の教育では、先生が言うことは絶対で反発や批判はもちろんできないし、「なぜ、それをするのですか?」と自然に湧き出る素朴な質問をしただけで、反抗したと、とらえられる時代でした。

その頃日本に居た時の実際の私は、好奇心旺盛でよくこの手の「なぜ、それをするのですか?」という素朴な質問をしてしまって何人かの先生からは「生意気だ。」と言われていました。なので、自分自身『典型的な日本人ではない』のだなぁと感じて居た頃です。

日本ではそんな時代に、そのビジネスインターンシップのクラスで西洋のクラスメートたちは、先生がこれをやりましょうというと、「なぜそれをやるのですか?」「それをやるとどういうメリットがあるのですか」「それをやらないでこっちをやることは可能ですか」や中には「私にはそれをやる意味がないのでその授業は見学だけします。」と作業をする前にそれぞれの主張がありました。毎回その授業をする前にそれをやる意味みたいな討論がありやっとワークが始まるという状況にビックリしたものです。

ビックリしながらも自己主張の大事さと、ただただ受け入れるのではなくて妥協点を見つける方法を学び楽しく皆の主張をみながらニコニコしていました。

そんな中で事件は起きました。

私がプレゼンをしている最中にプレゼンをすることを拒否したクラスメートが「あの子はブラウンノーズだからね。」「うん、日本人だからね。」という会話があたのです。

私はその意味を知らなかったので、あいかわらずニコニコとプレゼンをしていたのですが、先生が「ちょっと待って」と私のプレゼンをとめて「アルパカさん。いまの彼女たちの発言に対して怒ってもいいんだよ。何か今言い返してもいいよ。」と言われました。

その時意味がわからなかった私は、ビックリしてただただぼーぜんとして、その授業は先生のお怒りのもと中断されてしまいました。

ただその先生は普段はとても明るい穏やかなカナディアンの先生だったので、何が起こったのかわかりませんでした。

ブラウンノーズとは

何がおこったかわからない私は仲良しのドイツ人のクラスメートに「どうして先生はおこっていたの?」と質問すると、ドーリーはビックリした顔で「全然わからなかったの?クラスメートの2人があなたのプレゼン中に大きな声で、あの子はブラウンノーズの日本人だからねと言ったんだよ、だから先生は今怒ってもいいよといったんだよ。」と言われました。

で、で、ですね。ブラウンノーズを知らなかった私は、「ブラウンノーズって何?」

と聞くとドーリーはビックリして大笑いして説明してくれました。

「いい子ぶりっこっていう意味だよ。あなたは、いつも先生の言うことを素直に聞き直ぐに「はいっ・」てその通りに行動するでしょう、だから数名がいい子ぶりっこだと噂しているよ。」と教えてくれました。

alpaca
alpaca

びっくりしましたよ。ホントに悲しかったんだ。

びっくりしました。悲しかった。素直に授業を受けることが、そんなふうに私の人間性をきめつけられていたんだとショックでした。

でも、その言葉を知らずにいつもニコニコ授業を受けていた私を「あの子は強いな」と尊敬のまなざしで見てくれていたドイツ人のドーリーと、スイス人の男の子と、メキシコ人の男の子がいつも私を陰で助けてくれていたので、何も知らずに毎日授業を楽しめたことを感謝しました。

そして、その時人生って面白いものだな~と思いました。いじめられていてもそのことに気づかなければ本人は楽しく過ごせるし、そんな前向きに頑張っている人を応援してくれる人もいるのだなぁ。

状況で幸不幸を考えがちだけど、幸不幸の要素は状況はあまり関係なくて自分がどうしたいかで変わってくるなぁと思いました。

だって、そのブラウンノーズの意味を知るまでの私は、毎日新しいことにチャレンジして一つづつ英語でできる事を増やせることにすごく満足していたし、気の合う優しい数名のクラスメートがいつも私のまわりでサポートしてくれていた(たぶん心配していたのだろう)のでとても幸せに感じていたからね。

ブラウンノーズ(BROWN NOSE)とは?

ゴマすり屋、いい子ぶりっこ、こびへつらう人など、相手の顔色を見て好かれるようにふるまう人のことです。

相手のお尻の近くについて回って、鼻に う〇こが付くということで茶色い鼻(BROWN NOSE)って言うようです。

どうやって解決したか

私のサポーターたちは、こんど言い返したほうがいいよとアドバイスをくれていたのですが、

事なかれ主義の私は(日本ではアグレッシブだといわれるが、世界基準だとこうなります)、争いごとはおこしたくないし、現状でいいと言っていました。

alpaca
alpaca

でも、このままではよくないんだろうなぁと、ずーっと引っかかっていたんだよ。で、ある日思ったんだ。もし何かあっても、私には日本という帰れる場所もあるし、ここは日本代表として自己主張も大事だ!。

でも、ある日やっぱり誤解されたままではよくない。怖いけど自分の意図をしっかり伝えよう!と何かが沸々と湧き上がってきて、ある授業で「主張したいことがあります。」

と立ち上がったのです。

私が先生のいうことを素直に聞きどんなクラスワークも全部全力で頑張る理由を伝えました。

「私はいつか海外で仕事がしたいと思い、日本で仕事をしてお金を貯金し、英語の勉強をしてきました。そして今回やっとそのチャンスがつかめそうなところにいます。なので、今回のクラスではどんなワークでもすべてこなし、乗り越え、得られるスキルを全て得て全てを吸収して今後の人生に活かすという目的でこの授業に参加しています。先生や他のクラスメートの目を気にしていい子ぶっているわけではない。親からのお金で海外に遊びに来ているわけではない。日本で稼いだ自分のお金で自分を高めるためにここにいるのでこれからもいろんなことにチャレンジしていく。」

と言い放ちました。

私を、非難していた子たちは顔を真っ赤にして部屋を出ていってしまい、なんだか後味がわるかったのですが、翌日、誤解していたとしっかり謝罪されました。

そのことでみんなと仲良くなれたので良かったのですが、「あなたは典型的な日本人とは違う。」というお褒めの言葉?を頂きました。

alpaca
alpaca

どういう意味やねん。日本人ってどういうふうに思われているねん。とひとりで突っ込んでましたよ。

有意義な異文化体験

これが、今思えば貴重な異文化体験だったなと思います。

仲良くなった後に、元いじめっ子のメンバーが、「日本は、本当はそんなに実力はないのに北米にこびたおかげで、北米にサポートされて世界で二位みたいな地位を確立している国というふうに親から聞かされていた。」という話しをしてくれました。

それまで、アジア、ヨーロッパ、オセアニアとどの国に行っても比較的日本に対して良い評判しか聞かなかったので、彼女のお話はとても興味深いものでした。

彼女はもとのソビエト連邦から独立した国から来た子で、彼女が持っている日本の情報や印象が私の想定外だったのでずっと心に残っていました。

最近、それを思い出すことがあります。

世界にはさまざまな思想の国があり、それぞれの国のおもわくがあり、それによってそれぞれの国で流れている情報は違うのだなぁ。その情報によって人は価値観が定まったくるのだなぁ。

ちょっと悲しかったけど、本当に勉強になる異文化体験でした。

私は比較的、ドイツ人や、真面目なタイプのメキシコ人やフィリピン人と仲良くなる確率が高く、きっと生活環境が似ていたり物事に対する共通認識が多いのだろうなぁと思っています。

異文化体験って面白いよね。知識が増えるとどんどん心が自由になる気がします。

何かあった時に相手とすぐに敵対するのではなく、なぜ相手は私に対してそのような気持ちを抱いているのだろうと素直に聞いてみることも大事だと思います。

それをして必ずしもハッピーエンドに終わることばかりでもないと思います。

時には大バトルに発展する可能性もあります。お互い心身ともに傷つくこともあると思います。

alpaca
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でも、知るって大切ですね。その状況や考えに至った背景を知る。それが自分自身を高めてくれると思います。

異文化理解ってそういう楽しさがありますね。みんなちがってそれでいい!

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