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【大人の英語】可能性にかけるなら英語学習はコスパがいい?

マインド
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光浦靖子さんが留学なさいましたね。
東洋経済ONLINEに「大人留学」が会社員にもお勧めの理由という記事が載っていて興味深く読ませてもらいました。

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うん、うん、そうそう。そうだよね~。得るもの多いよね。

と楽しみながらその記事を読んだのですが、「でも、芸能人だからでしょ。」「お金あるからでしょう。」
「一般の人がそれをする意味あるの」と思われる方も多いと思います。果たして英語学習は万人にとってコスパがよいのでしょうか?

まずは光浦靖子さんの留学理由から

その後28年間、お笑い芸人として活躍し続けた光浦さんですが、彼女のエッセイ『50歳になりまして』(文藝春秋)の中では、さまざまな葛藤があったことを吐露しています。 私は独身です。旦那も、子供も、彼氏もいません。わかりやすく私を必要としてくれる人が側(そば)にいません。年齢に比例して増えていく休み、そりゃ不安になりますよ。長い夜、思っちゃいますよ。「私は誰にも必要とされていない」と。ネットには「面白くない」「消えろ」「消えた」無責任な言葉があふれています。私は、顔も名前も出さない奴らの憂さ晴らしのためだけに生きているんだ……。28年やってても頑張り方すらわからない世界です。でも私は、この世界の物差ししか持ってなくて、仕事がない=価値がない、としか思えなくなってしまいました。自分に満足するもしないも、他人からの評価でしか決められない。このままいくと、私はいつか、壊れるな。どうにかしなきゃ。(『50歳になりまして』より)

東洋経済ONLINE

どうやって生きていこうか?と悩んで、ワーホリへ

ちょうど30歳、人生につかれてましたね。今思えば、なにも辛いことはなくて幸せな環境だったのですが、周りの人と自分を比べて自分は不幸だと思っていた時期ですね。

仕事も恋愛もうまくいかず、先の人生が考えられなくなって、なんだかポッカリ心にアナが開いて、この先、生きていてもなにも楽しいことなんかないって思ってましたね。

でも自殺するのも怖いし、家族や周りの友達など大切な人に迷惑がかかるし、どうにかして急にパッっと消えることができないかと考えていたころです。

だれしも生きていると人生でそんな時期がありますよね。そんな時期でしたね。

そこで、私はひらめいたのです。

死んだら嫌だしとあきらめていた海外生活。(その頃は、日本は治安がしっかりしていて安全だけど、海外は事件が多く、いつ殺されるかわからないと多くの人が思っていた時代です。)やりたかったことして楽しんで死ぬんだったらいいわぁ。一石二鳥⤴。

と思い30歳でもギリギリでワーキングホリディビザの申請ができたニュージーランドに行くことにしました。そのころはギリホリって言われてました。

後にこの経緯を話した友達からは、「死のうと思ってた人が、なぜ『じゃ。ワーホリ行っちゃお!』ってなるの?」と笑われましたが。

その時から私の人生のモットーは『頑張る!でも辛くなったら、自分を甘やかす。思い切り自分の気持ちに正直にわがままに時間を過ごす。』です。

頑張り屋さん、気遣いさん、責任感つよい人なんかは、たまに自分を甘やかすといいよね。

誰かを殺さない限り、自分が死なない限り、長い人生で絶対どこかで帳尻があってくると思うよ。

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英語力なさすぎて死ぬかもしれない

でも準備はだいじですね。なんの準備もせずに勢いでビザ申請した私は、実際にニュージーランドについてから何度か 『死ぬかも』って思いました。

空腹でしぬかも

まずは、英語力がなさ過ぎて生活費をセーブすることが出来なくて、当初思っていたよりどんどんお金が減っていき、一週間の食費3ドルで過ごして毎日空腹でした。

住むとこ無くてしぬかも

そうやってお金をセーブしていたにもかかわらず、ついにバックパッカーの宿泊費が払えなくて、住むとこがなくなりました。悲しい。

どうしようと途方に暮れていたのですが、たまたまそのバックパッカーでエクスチェンジをしていた日本人の女の子が、「私、今週で次のところに旅立つけど、私の後にエクスチェンジやらない?」って聞いてくれたのです。
『助かった。しばらく生き延びれる。』と思ってすぐに「やる!」ってこたえてましたね。

エクスチェンジというのは、バックパッカーでベットメーキングや掃除などをする代わりに、宿泊費用をタダにしてくれたり、その時の私の宿泊していたところは、さらに1週間200ドルをバイト代としてくれたりするシステムです。

寝泊まりする場所があり、さらに日本円で1週間15,000円位のお小遣いがもらえるのだから、毎日、ウッホーって思って一度入ってみたいなぁ~と思っていたレストランに片っ端から行ってグルメ三昧?してましたよ。ちょっとしたファミレスのような所やダイナーですが、それまでは毎日3個1ドルのヌードルを買って、その1個を朝昼晩と3つに割って、サンデーマーケットで買ったキャベツの千切りをいれてふやかしたものを食べるという生活だったので、ダイナーでフィッシュアンドチップスとコークなんて大贅沢でウッホッホーと叫びたいぐらいでしたね。

でもまだ、あいかわらず気持ちはうつ気味で、いつ死んでもいい。なので最後の晩餐だ!って思ってましたね。これが躁鬱⤴⤵ってやつでしょうかね。結果としてウッホーっていろんなことを楽しめる力が残っていたことがよかったのですがね。ウッホーって喜べる気持ち大切ですね。

とにかく死に物狂いで独学

この頃から少しづつ、英語を身に着けて頑張って日本に帰ろう!って気持ちに切り替わってきました。やる気があるので、英語の勉強を一日8時間位やっても毎日楽しかったですね。その勢いにのって、日本からお守り代わりに持って行った高校の文法の本(これ本当に使ってたん?きれいすぎるやろうって感じの高校の時使っていたであろう本)を1ヵ月で全部やり切りました。人間やればできるものですね。あんなに嫌いで、英語は私には無理と頑なに思っていた私が、高校の英語本1冊やりきることができたぁー。

また、またウッホーでした。人間はみんな、死に物狂いでやればなんでもできるのです。

なんだか、人間の潜在能力って凄くて、普段は30%位しか使っていないらしいですよ。
北斗の拳でケンシロウも言ってますね。

生きることそのものが勉強になる環境

基本的な文法力を身に着けるといろいろ応用できるようになるんですね。

日本を出発前に英語のできる友達が私に与えてくれた知恵

「アルパカちゃん今から文法は時間がないからこれだけ覚えて」ってアドバイスくれたアルクの【起きてから寝るまでの英会話】のフレーズを毎日聞き、その本の中の文章をそのまま使ってどうにか生活していたのですが、このころからその言葉の意味がやっと『だから、ここは過去分詞形なんだ。』とか『助動詞めっちゃ使える』とかわかるようになってきてました。

そうすると、面白いもので応用文を試してみたくなるんですよね。ここから私のロールプレイングゲーム英語版が始まるのです。実体験で英語をためせると思うと、新しいことをチャレンジするのが楽しくて、次から次へと『今度はモツエカに行ってフルーツピッキングのバイトをしてみよう!』とか『こんどは、ホストファミリーを探してWWOOFをやってみよう!』とかとにかく毎日生きることそのものが英語の勉強、異文化の勉強、人生の勉強になる環境でしたね。感謝、感謝です

気がついたら必死で生きることを考えていました。

なかでも、WWOOFは私にとって本当に良い体験でした。もちろん当たりはずれもありますよ。なのでWWOOFをしてみようと思う方はホストファミリー探しは慎重にしてくださいね。ある程度英語での意思疎通ができるようになってからのほうがいいですね。

私のホストファミリーは高校の美術の先生をしているバツイチのお母さんと3人の娘さんでした。その家の畑の真ん中に故障して動かなくった小さなキャンピングカーがありそこが私の住処です。故障してるので、電気も水もないのでただ寝るだけの場所です。

なので、シャワーやトイレや食事はオーナーの家まで10メートルぐら歩いて行くのですね。夜中にトイレに行きたくなった時は真っ暗の中、雑草をドケドケと蹴散らしうすら明かりのトイレに行くのです。その時はちょっぴり悲しかったかな。若かったからね。

3人娘のうちの一番下の女の子は自閉症で学校に通っていなくて、普段はお母さんの職場に一緒にいって自学をしてるのです。とても自由に暮らしていて、お母さんは教育というものに関心や思いがあるらしくそのことをよく私に語ってくれていました。

ひとりひとり個性が違うから、それを生かした教育をするべきだ。一番下の娘は想像力が豊かなので、時にはそれがまわりから見たら変なことでも、私はその想像力を伸ばしてあげたい」みたいなことを言ってたんだと思います。その頃はまだまだ英語力なかったので、そんな感じとしか言えないのですがね。

ある日その一番下の子が夕食の最中に「今日は私は猫の気分なの。だから食事は机の下で食べるわ。」って言って、机の下にお皿を置いて四つん這いで食べ始めたのです。私はびっくりしてたけど、お母さんも、姉妹も楽しそうに、「名前は何ていうの?」「猫はミルクが好きね」とかその状況をたのしんでいるんです。

なんだかとても印象的でした。

その影響で、私も日本に帰ったら教育の仕事をしたいなぁと思うようになっていました。

夜中に一人で暗い畑の真ん中の故障したキャンピングカーの中で、日本に帰ったらこんなことがしたい。あんなことがしたい。って考えてる自分に気づきましたねぇ。

えっ。私必死で生きること考えてる!』って自分で自分自身にびっくりして、思わず暗闇で大笑いしてました。はたから見たらちょっと恐怖ですね。

夜中に真っ暗闇のキャンピングカーの中でひとり大笑いする日本女子。キャー恐怖。

衝撃でした、一番のカルチャーショックです。自分自身の気持ちの変化がカルチャーショックでしたね。

いろんな気づきや、今までなかった力を身に着け、いざ次の人生へ

日本を出発した本当の理由は、死に場所と理由を探していた。ワーホリで事件や事故に巻き込まれたら一石二鳥と思っていました。そんな私が今は日本に帰ったら教育の仕事をして子供達に希望を与えられたらなぁ。そのために今は一生懸命勉強して、お金をためて、元気に日本にかえるぞ~~って。危険な場所には行かず、健康的な生活をしているって気づいたとき大きな衝撃でした。

紛争地や発展途上国の子供たちの笑顔が生命力に満ち溢れているのはこういうことかもしれないなぁって思いました。

人間って生命の危機に瀕すると、生命力が満ち溢れてくる生き物なのかもしれません。

もちろん日本出発前の私も辛かったんだと思う。でもそれは他の人と自分を比べて辛いと思っていただけで、日本はある程度生きる環境が整っているってことに気づきました。

何不自由なく暮らせていると生きることに疲れてくるんですね。生きることが普通になってきて飽きてくるんですね。でもね、世界や、もちろん日本にも必要最低限の生命を維持することが難しい人もいるんだなぁって気づいて。自分の境遇がありがたいと思い、まわりに感謝できるようになりましたね。やっとこさですが。

少しずつ長い人生の中で必要なときに必要な人にお返しができるよう頑張ってます。

今は英語のスキルで生計を立てている

日本に帰ってきてからは、英語教師、貿易事務、ホテルスタッフなど、基本的に英語を使う仕事をいろいろやっては海外での短期生活を繰り返していました。なんのとりえもなく、さほど頭もよくなく、自由奔放な私がこの年でもどうにか毎回無事転職できるのは、英語スキルのおかげだと思っています。

そうやってどうにか英語学習を続けてきたおかげで、最近やっと『TOEIC990いけるんじゃない!』『私でも通訳めざしてもいいんじゃない?』って思える自信もついてきました。

学習を始めたころの私は、帰国子女じゃないし。両親日本人だし。お金持ちじゃないし。って高い英語スキルを持つ人と自分をくらべて、『育った環境が違うし自分には絶対無理』と決めつけてました。

そんな私がTOEIC990いけるんじゃないって。どういうこと? 誰が言ってるの? って過去の私が、無理だよ! とちょっとバカにした感じで無意味な忠告をしてきそうです。

石の上にも三年、かれこれ数十年かな。

私のモットーの第二弾は『三日坊主を一生続ければ、三日坊主じゃなくなる。』そう、三日して休んで、三日して休んでというパターンの継続ということですね。
タンタンタン、休み、タンタンタン、休みのパターンね。三日坊主で自分を責めている人はぜひこの考え取り入れてみてください。なんだか気持ちが楽になりますよ。

結果としてコスパがいいと実感している

そんなこんなで、今日は私の人生初のワーホリ体験談が長くなりましたが、英語は結果としてコスパがいいです。

英語を勉強することで得たメリット

1選ばなければいくつになっても仕事はある

2日本人以外の人とも知り合いになれる。

3その人たちから、その国の生の声がきける

4世界の知識が深まる

5その知識をもとに数年後の未来の大まかな予想が立つようになる

6今いる自分の状況がどうであれ、いつでも世界中のどこでも生きていけるという妙な思い込みが持てる。

7それらが、私自身に考え方の柔軟性心の余裕を与えてくれる。

結果的にものすごく、コスパがいいと思います。

特に、6、7の気持ちで居る限り人生が楽しくなります。

高スキルで高収入であったとしても、一定の場所や一定の会社でしか通用しないものだと、何か理不尽なことがあっても、我慢してその場にいなくちゃいけないので心の自由に制約がかかりますね。ストレスたまると思います。

これは私個人の意見ではありますが、私の中での幸せ=心の自由なので楽しみながら成長できて結果的に心の自由を与えてくれる英語を勉強することはコスパ抜群ですね

さて、みなさんはどうでしょう?価値観は人それぞれです。『いや私は、我慢して生きていく事に美学を見出す』という人『海外での生活には全く興味がない。それより英語の勉強がとにかく嫌』という人それぞれの価値観にあった人生の楽しみ方を見つけるのが正解だと思います。

自分が幸せを感じられる未来にお金をかけることが、結果的にコスパがいいとなるのかもしれませんね。

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