英語でコミュニケーションを楽しみ上達してくると、人との距離が近くなってきます。それ自体はとても素敵なことなのですが、その分予期せぬ日常の人間関係のトラブルに巻き込まれることもでてきます。
うまく状況を説明したいと思っても、登場人物が多かったり、時間の流れが前後していたり、事実と意見が混ざり合わさると日本語でも混乱してきますね。
今回は、英語でわかりやすく状況を説明するコツを紹介します。
まずは、よくありがちなこの文章を一緒に考えてみましょう。
Aが昨日Bに嫌がらせをしていたので、今朝Aにあれは良くないと言ったら
Aが私を無視したので、私は悲しかった。
長い文章ですが、1文です。
これ英語で一文で言えますか?
もう既にできるよって方は、あなたは初心者ではないですね。(*^-^*) 英語初心者のレベルは日本語話者であれば、0歳~5or6歳ぐらいをイメージしてもらえると良いですね。
冒頭の文章は、小さなお子様と接したことのある方なら体験されたことのある文章だと思います。
でも、5or6歳ぐらいで冒頭のように時系列、登場人物を相手にわかるように理路整然と話す子供ってなかなかいないです。
実際は
C君ー | 「A君きらい。ぼく悲しかった。」 |
Mーー | 「どうして?」 |
C君ー | 「A君がBちゃんに意地悪してたから。」 |
Mーー | 「A君がいじめっ子だからきらいなんだね。でもどうして悲しかったの?」 |
C君ー | 「A君にだめだよって言ったら、無視したから」 |
Mーー | 「C君がA君に昨日だめだよって言ったんだね。」 |
C君ー | 「ちがうの。今日、言ったの。昨日いじめているの見たから。」 |
Mーー | 「あっそうか。A君は何がだめだよって言われてるのかわからなかったかもね。」 |
みたいな、長ーい会話になることが多いですね。
親子やお互い理解したいという気持ちが前提にある場合はこれがコミュニケーションの醍醐味だと思います。
でも、そこまでコミュニケーションの必要性を感じていない大人の相手の場合ちょっと面倒くさくなりますね。
ですので、相手も自分もわかる言葉で、シンプルな文章で時系列に話すことをお勧めします。
例えばこの事例なら
時系列 | 和文例 | 英文 |
---|---|---|
① | 昨日、A君がBちゃんをいじめていた。 | A was harassing B yesterday |
② | 今日、ぼくはA君に、それはダメだよと伝えた。 | Today, I told A that it wasn’t good. |
③ | A君はぼくを無視した。 | A ignored me |
④ | それで、ぼくは悲しかった。 | So, I was sad |
どうですか?相手が理解できなくて質問してくるでしょうか?
おそらく大人なら、最後に「どうしてCは悲しくなったの? 気にしなくていいよ。」って励ましの返事が返ってくるぐらいでしょうか? 英語でも十分情景も感情も伝わりますね。
私が初心者の頃、大人としてのちゃんとした文章を英語で作ろうとして、接続詞やら関係代名詞やらを駆使して長い文章を話そうとすると、必ずネイティブスピーカーから短い文章でシンプルに話して欲しいと言われました。
その時はなんだか私の英語力を馬鹿にされているような気がして『難しい文法も知ってるもん』とか思って頑張って長い文章で話してました。
でも、私たちが英語を勉強するのは『これだけ英文法の知識があります。』って披露するためではなかったですね。コミュニケーションをとって仲良くなったり、わかりあったりしたかったからですね。最近あらためて気づきました。
英語でいろんな国の人とコミュニケーションをとって自分の人生を楽しむためには、シンプルで誤解のない言い回しをまず目指してみてください。
それが簡単にできるようになると次のステップである学問としての英語にも興味がでてくると思います。
ちなみに冒頭の文章をそのまま英語で一文にするとこのようになります。
この文章がすぐに口からでてくるレベルになってから、難しい単語を増やしていく事をお勧めします。
そうすると
Aをある国、Bをある国に置き換える、
そして 無視したを貿易の負荷をかけるに置き換える、
悲しかったを何か自分の感想に置き換えると、
とても難しいことも言えるようになります。
今の世界の政治の状況も話せるようになります。
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