日本の組織でトイレの使い方問題が起こることはあるでしょうか?
設備的な問題。いわゆるハードの問題はあると思います。
でも、ソフト面、利用者のトイレに関しての認識で問題が起こることはあまりないのではないでしょうか?
ここでは毎日いろいろなことが起こります。日本人の私の常識とは違うことが多々あって、毎日『おもしろい。どうしてそうなったの?』となぞを解き明かしたい衝動がふつふつと沸き起こります。
毎日起こるトイレ事件
ここでは、たかだかトイレの利用方法ですが毎日ビックリする事件が起きます。その一部を紹介します。
トイレットペーパー設置事件
ある時、4階の男子側だけ高級トイレットペーパー(ふわっふわで模様と香りがついたもの)が設置され出しました。この珍事件の正体は、中国からの留学生が設置していたようで、設置済みのトイレットペーパーだとお尻の皮膚がただれるとの理由でした。『繊細だなぁ。それにしてもお金持ちだなぁ。』と日本人一般庶民の筆者は驚きました。
トイレの便器に座れない事件
洋式トイレの便器の前の部分がいつも排泄物で汚れている箇所があると、清掃の方からの指摘があり見に行くと確かに前側にあ・り・ました。『そうなのねぇ~。反対向きに座っているのね。』と考えトイレに公共の場でよくある
このようにトイレを利用くださいのイラストを掲示しましたが、しばらくその事件は続きました。
数か月でパタッとその事件はおこらなくなり『ほっ。やっと日本の生活になじめたのね~』と安心したものです。
女子寮のシャワールームに大きいほうが事件
新入寮生が入ってきたしばらくしたころにその事件はおこりました。清掃の方が「女子のシャワールームに大きいほうが!」と飛んでいらっしゃいました。著者は『きっと、シャワー中にお腹をこわしたんだよ~。』と思い見に行ったのですが、あきらかに頑張った後が…。また、しばらく警告を掲示し様子をみました。ある日、女子生徒がやってきて「トイレにサニタリーシャワーがないので設置してもいいか。」と聞いてくるのです。ウォシュレットがあると伝えましたが、使ったことがなく使い方がわからないというので、トイレまでキャキャと騒ぎながら楽しくレクチャーしました。それ以降女子のシャワールームの珍事件はおこらなくなりました。めでたし、めでたし。
トイレ事件から学んだこと
学生からの事情聴取は絶対禁止とされているので、一人モンモンといろいろ調べてみました。いろんな学びがありました。
日本のトイレ環境は世界からみても優れていると評価されている
日本のトイレ環境は世界からみても優れていると評価されています。日本は、公共のトイレが清潔に整備され、利用者の快適さを考慮した設計が施されています。多くのトイレには高度な技術を駆使した便座ヒーターや洗浄機能が備わっており、ユーザーの利便性を向上させています。
さらに、日本ではトイレの衛生状態を維持するための取り組みが積極的に行われており、清潔感と安全性が確保されています。
日本のトイレ環境は、国際的にも一流とされ、その先進性と快適さは世界的に認知されています。
これに対して、一部の発展途中国や地域では、基本的な衛生設備ですら不足しているところがあり、トイレが不衛生な状態であることが一般的です。世界のトイレ環境にはまだ格差が存在し、改善が求められています。
トイレットペーパーを流せない国
一部の国々では、トイレットペーパーを便器に流すことが推奨されていない場合があります。これらの国々では、下水処理設備がトイレットペーパーの分解に適していない場合があるため、トイレットペーパーを流すことが避けられることが一般的です。個々の施設や地域によって異なる場合があります。
海外旅行に行くと、使用済みのトイレットペーパー専用のゴミ箱があったり、一部のアジア諸国やイスラム圏の国々で一般的に見られる衛生設備のひとつで”トイレサニタリシャワー”というものもあります。これは、一部の文化や宗教でトイレットペーパーを使用することが好ましくないとされる場合にもあるそうです。近年では、環境への配慮や衛生習慣の向上を目指して、一部の先進国でもトイレサニタリシャワーが導入されつつある場合もあります。
継続可能な開発目標・SDGs目標6に掲げられている
実は、もう皆さんご存じの(SDGs)持続可能な開発目標の目標6ターゲット2に「すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす」ことを謳っています。
水と衛生の課題解決のために掲げられたSDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」について、詳しく解説した記事を発見しました。朝日新聞デジタルで読めます。
日本人の私たちは、水と紙を何の躊躇もなく消費できる事に感謝し少しずつ変化ですね。
国際寮のトイレからの気づきと感想
たかだか国際寮の学生のトイレの利用状況ですが、そこから学べるもの気づけることはたくさんあります。
せっかくの学びの場なのだから、そんな素敵なチャンスを利用して学生同士で話し合わせるなどすると面白いのになと思っていました。
しかし残念ながら、すべて【いたずら】ということで片付けられています。
私が「文化の違いじゃないでしょうか?」と答えた時に、「そんな、ばかなことはないでしょう!」と否定され、【いたずら】とうことで、注意勧告となりました。
そうなの?本当にそうなの?といまだにモヤモヤしています。
様々な国の人が一緒に暮らし、その事件の一つ一つがここでしか出くわすチャンのない異文化理解のかけらで、この一つ一つをしっかり受け止めてることが大きな宝になると思う私はへんでしょうか?
毎日さざえさんなみに起きる小さなほのぼの事件を楽しめない日本のビッグ組織に対してなんだかなぁって思ってしまう私なのです。
もし、そんなほのぼの異文化の気づきがあればコメントしてくださいね。
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